あのジャパネットたかたの創業者である髙田明さんから話を聞いてみたい。そう思ったことはありませんか?
こんにちは!「残業ゼロ」サラリーマンの滝川です。
ところで髙田さんの「伝えることから始めよう」は読みましたか?まだの場合は素晴らしい本ですので、是非手にとってみてくださいね。
実は縁あって、先月髙田明さんにお会いする機会があったんです。すごいでしょう?あの髙田さんとですよ。長崎にあるジャパネットたかたの本社で、じっくりお話を聞くことができました。
僕自身、髙田さんの「伝えることから始めよう」を読んで、どうしてもご本人から直接お話を伺いたいと思ったことから実現したことです。やっぱり本だけでは伝わらない部分って、どうしてもあると思うんです。
そういった細かいニュアンス的なところ、本には書いていないけれでも僕自身が聞きたいと思ったこと。そういったところをご本人に会って直接確かめたい。そう思っていたら、その夢が叶ったということですね。
今日はせっかくですから、髙田さんにインタビューさせていただいた内容をご本人の許可を得て書いていこうと思います。
準備はいいですか?それでは早速まいりましょう。
髙田さんの著書を読み、「この人と会って話を聞きたい」と思う
髙田さんと会おうと思ったそもそものきっかけは、僕のタスク管理の師匠の大橋悦夫さんがシゴタノ!で高田さんの著書を紹介されたことがきっかけだったんです。
ちなみにその記事はこちら↓です。
髙田さんは有名な方でしたから、僕も昔から知ってはいました。しかし正直な話、髙田さんの本を読むまではあくまで「知っていた」というレベルでしたね。
しかし大橋さんの記事を読んでいただくとわかりますが、あの大橋さんがここまでイチオシされてる本ということで、即Kindleで購入して読みはじめたんですよ。そしたら、予想以上に共感したので、ブログに書評を書いたんです。
ちなみにその記事はこちら↓です。
一体何にそんなに共感したのか。
詳しくは書評を読んでいただくとして、まず、文章から滲み出る髙田さんのまっすぐな気持ち、その表現力に感動しました。そして髙田さんの目標を立てず、今を精一杯生きる、「今を生きる」という生き方に共感したんですね。
それで本を読んだ後、「この人に会って話を聞いてみたい」とふと思ったんです。そうしたら縁あって、後日、長崎にあるジャパネットたかたの本社でご本人と会えることになったんです。夢みたいな話だと思いませんか?
ということで、長崎にご本人に会いにいくべく、僕は準備を進めることにしました。
面談が決まるまでの「会いたくない」という矛盾した気持ちと向きあう
しかしその時人間不思議だなぁと思ったのが、こうやって自分のやりたいことが実現しそうな時って、「実現してほしい」と願う一方、どこかで「実現しないといいな」って思ってる自分がいることでした。
あなたにはそんな経験、ありませんか?
髙田さんに会いたいと思う一方、お会いするまで、「緊張するから、会うのはしんどいなぁ」とか思ってたりする自分がいるんです。
それだけ人間は変化を従来好まない生き物なんでしょうね。こういう時に勇気を出して行動することは大切だよなと、あらためて思った記憶があります。
まぁ、それはともかく。お会いするまで、色々準備が大変だなぁと思いました。まずは会社に有給の申請をすることからはじめました。
ジャパネットたかたまでの旅の準備をすすめる
髙田さんと会えるのが決まったのは5月中旬でした。そこから面談日まで、約3週間。忙しく日々を過ごしていたら、あっという間でしたね。
まず会社に有給申請をしました。その後、妻を説得、です。
あいかわらず「あなたは一体何をやってるの?」みたいな反応でした(苦笑)。そりゃあ、そうですよね。わざわざ会社を休んで、さらにそれなりの旅費をかけて、人に話だけ聞きに行くわけです。ちょっと普通じゃないですよね。
でも、もう行くと決めていたので、不器用なりにこの経験はきっと素晴らしいものになると力説し、ようやく妻の了解を得ることができたんです。今振り返っても、ここが最大の難関でした(笑)。
そうして妻の了解を得た後は、物理的にどうやって移動するかという問題だけでした。
自慢じゃないですが、ここ数年は旅行に行くときも飛行機の予約等は妻に頼りきりで、飛行機の予約のやり方なんてすっかり忘れていました。はたして無事に指定された日時にジャパネットたかたにたどり着けるのだろうか。リアルに不安になりましたよ。
まずはジャパネットたかたの本社に電話しました。電話を受けた方に、「どうやって行ったらいいですかね?」と率直に質問したんです。そしたら、これまたびっくりしました。
福岡空港から、高速バスで2時間!ですよ。話を聞くと長崎空港から行く行き方もあるようでしたが、よくわからなかったので、最終的には福岡空港のルートで行くことにしました。
何時の飛行機にのって、何時のバスに乗って、とか。そうやって行きと帰りの乗り物の時間を考えるのが、慣れてなかったので、意外と大変でしたね。毎日会社の昼休みにちょこちょこと、手配を進めていきましたね。
まわりの同僚はいつも以上に僕の行動をおかしいと思っていたと思います。ちなみに高速バスは電話で予約して、当日バスターミナルで受け取ることもできます。
参考サイトはこちらです。
最終的には前泊することにしました。6/5の17時に仕事を終えて、ダッシュで羽田空港のほぼ最終便に乗って、博多の駅近くのホテルに泊まることにしたんです。高速バスは翌朝、博多の駅近くのバスターミナルから出てることも、ホテルを博多に決める要因になりました。
いやぁ、久しぶりにTripの計画を自分で立てました。これはこれで、振り返るとおもしろい経験だったなぁと思います。
あとやるべきことは、髙田さんへ聞きたいことを整理することでした。
髙田さんに聞きたいことを整理する
髙田さんの本を再度読み直し、精読しました。そしてネットにある情報も一通り目を通し、YouTubeもチェック。生放送ならではのハプニング集みたいなものにも一応は目を通しました。
そのハプニング集では、商品を紹介してるのに、商品が作動しないシーンもたくさんありました。いやぁ、あらためて生放送って大変なんだなぁと思いました。見てるこっちもヒヤヒヤしますからね(笑)。髙田さんご本人はそれどころじゃなかったんだろうなと、容易に推測できますよね。
そんな感じで、髙田さんに関する情報はできる限りインプットしてから、当日に臨みました。ここまでが、髙田さんに会うまでの話です。
ここから先は、髙田さんと会って、実際にどんな話を聞いたかになります。準備はいいですか?
それではいきましょう。
ついに髙田さんと対面!働き方についての意見交換からはじまる
当日はですね、高速バスに乗り、無事約束の時間までにジャパネットたかたの本社に到着することができました。
髙田さんを待つ間、テレビショッピングの生放送やオフィスを見せてもらいました。とてもオシャレなオフィスで、こんな雰囲気のところで働けたらいいなぁと素直に思いました。
それでしばらくして髙田さんが入ってこられたんです。名刺交換をさせていただいて、話が始まりました。
はじめは「何のために残業ゼロを続けてるんですか?」という髙田さんからの質問から始まり、働き方について色々と意見交換をさせてもらいました。
髙田さんご自身は著書を読めばわかる通り、猛烈に働いてこられた方です。月200時間の残業など、当たり前だったそうです。そういう時代だったんでしょうね。そんな髙田さんからすれば、定時になってサッと帰ってしまう僕が珍しかったのかもしれません。
そうして意見交換をさせていただき、少し雰囲気が和んだタイミングで、徐々に僕の方から質問をしていきました。まずはじめに伺ったのは、成功の秘訣、すなわち、夢を叶える秘訣でした。
夢を叶える秘訣は「今に軸をおいて、今日を一生懸命生きること」
髙田さんに会って、一番聞きたかった質問はこれでした。答えは当然「今を生きること」なわけです。そう、僕が髙田さんの本を読んで、一番感銘を受けた言葉です。
例えば、髙田さんはご自身の本で「今を生きる」について、以下のように述べられています。
私の一番の生き方は何かと言うと、「今を生きる。」ということです。(中略)私は、これまで目標というものを持ったことがないんですよ。ただ、そのときそのとき、今やるべきことを見つけて、それを一生懸命に、自分の能力の200%、300%を注ぎ込んで、取り組んできただけでした。
「今を生きる。」。この言葉はシンプルですが、その分深みがある言葉だと思いませんか?
だからこそ、その解釈を直接ご本人に聞きたいと僕は思ったんです。そこで僕は持論もふまえて、髙田さんに以下のように質問してみたんです。
「いわゆる成功した方々の人生を紐解いてみると、「たまたま」チャンスを与えられてきた人が多いように見受けられます。もちろん、その「たまたま」はその人が一生懸命、今を生きてきたからこそ、引き寄せたものかもしれません。ただし、そのチャンスを引き寄せるには、目標はいらないかもしれませんが、ぼんやり「将来こんな風になりたい」と思い描くことは大切だと思うのですが、夢を叶える秘訣について教えてください」。
髙田さんからの回答は、以下のようなものでした。
「誰しもが、未来を良くしたい、ハッピーになりたいと思っていると思う。一方で、思い描いたような人生にならなくてもいいと僕は思っている。大切なことは、自分が思い描いたような人生になることではなくて、自分が後悔しないように生きるそのプロセスなのではないかと思う。夢も変わっていく。今にしっかりと軸をおいて、今日を一生懸命生きることで明日が変わっていくと思っている」。
そしてご著書でも書かれていたゴルフの話もされました。せっかくですから、ちょっと長いですが引用しておきましょう。
100を切ろうと思ったら、取りあえずはアウトで50、インで50を目標にコースを回ることにします。でも、先にアウトで60を叩いてしまうと、インの目標は40になります。さすがに無理です。真剣にやる気がなくなります。でも、私は諦めません。そういう自分がいるのを発見したんです。私はアウトで60を叩いても諦めないんです。100を切ることを諦めないんじゃないんですよ。途中で目標を変えるんです。(中略)例えば、残り9ホールのうち一つでも二つでもパーを狙おう、というように次の目標が勝手に出てくるんです。(中略)たとえうまくいかなかったとしても、諦めない。投げ出さない。最初の目標を達成できないとわかったら、途中で、目標を変えればいいと思うんです。(中略)仕事も人生も同じなのではないでしょうか。
ここからは僕の解釈ですが、つまるところ「今を生きる」とは、今この時、この瞬間に、自分ができる範囲でベストな選択をし続けることではないかと思います。
例えば今、「フランスに行きたい!」と思ったら、行ける人はいけばいい。しかし全ての人が今この瞬間にフランスに向けて出発できるわけではありません。仕事の事情、家庭の事情など、人それぞれあると思います。
とりあえず今の状況では、フランスに行く計画を立てる、というように、自分が置かれたその時の状況をふまえて、自分ができる範囲でベストな選択をすること。これが「今を生きる」ということなのではないか。髙田さんの話を聞いて、僕は「今を生きる」について、そう理解するようになりました。
次に聞いたのは、「お金と幸せ」というテーマについてでした。
お金は「他人を幸せにするためのツール」
次に、「お金と幸せ」についても聞きたいと思っていたので、聞いてみたんです。僕の質問の内容は以下のような内容でした。
「昔の僕もそう思っていたんですが、多くの人はお金持ちになれば幸せになれる。人生100点になると思っていると思います。しかし今の僕はそうではないと思っています。お金持ちにはお金持ちの悩みがあると思っていて、お金持ちになる前と、お金持ちになった後では、そんなに幸福度は変わらないと思っているのですが、どうでしょう?」
それに対して、髙田さんは以下のような話をしてくださいました。
「お金はあくまで幸せになるためのツールではないかと思う。お金で幸せになるかどうかは、その人の価値観次第ではないか。ビルゲイツも慈善活動をしているが、お金は他人を幸せにするためのツールでもあるのではないかと思う。もちろん、自分も幸せではないといけないけど」。
話を聞いてみると、髙田さんは昔からお金にあまり興味がなかったそうです。「今だって時計もしていないし、車にも興味がない」ということでした。「とても珍しい方だなあ」と思いません?
次にマネジメント・経営について聞いてみました。
経営で大切なことは「夢を共有すること」
次に聞いたのはマネジメント、経営のコツについてです。
「経営で大切なことは何ですか?」と聞いたところ、「夢を共有することだと思う」ということでした。
「言い続けることが大切なのですよね?」と伺ったところ、「僕はずっと社員に言い続けてきた。」とのことでした。
人は「あれをやれ、これをやれ」では動かない。夢を共有し続けることで、社員がその夢の実現を助けてくれるようになるという話を聞いて、共感しましたね。
また、人を動かすと言う観点では、「子供に夢を語ることも大切だ」という話もありました。例えば子供が英語を勉強するなら、英語を勉強することでどんな未来があるのかイメージさせる。
子供は基本遊ぶことが好きなわけだけれど、こうして夢を語ることができれば、きちんと子供も勉強をするようになるのではとのことでした。
その他にもいくつか質問をさせていただき、最後に今現在34歳である僕へのアドバイスをいただくことにしました。
大切なことは好きなことにかける時間を増やしていくこと
「今何歳ですか?」と聞かれ、「34歳です」と答えると「一番いい時期じゃないですか」と言われたことも印象に残っています。そして以下のようにアドバイスをいただいたんです。
「このまま進んでいったらいいのではないでしょうか。そうすれば、素敵な未来が待っていると思う。今この時期(30代)を生きていることを意識して生きるのが大切だと思う。多くの人が意識をしていないため、気づけば50歳になっていたりする。同じ時間を過ごしても、その時間を意識して過ごしてきたのと、意識せずに過ごしてきたのでは大きな差が生まれる。好きなことにかける時間を増やしていけばいいんじゃないですか」。
そして最後に、「ここまでくる行動力は素晴らしいと思う」と褒めていただいたんです。あの髙田さんに褒められて、とても誇らしい気持ちになりました。
話が終わった後、記念写真を撮らせていただき、髙田さんは次のご予定があったので、お別れをしました。「会えてよかったですよ」と言ってもらえて、とても嬉しかったのを覚えています。
その時取った写真が以下の写真ということです。一生の思い出になりました。
予想以上に長居できたのは嬉しかったのですが、この後予約していたバスの時刻に遅れそうになり、秘書の方と別れてから全力でバス停にダッシュしたことは秘密ですよ。いやー、乗り遅れたら飛行機も乗れなくなるところでしたから、本当に焦りました。
久しぶりの全力ダッシュでなんとか間に合いました。翌日変な筋肉痛になりました。それでもけっこうな距離を走れましたので、大学時代体育会のテニス部に入っていて本当によかったと思いました。
まとめ
いかがでしたか?
「今を生きる」という言葉は、そのシンプルさとは裏腹に、とても深い言葉ですよね。だからこそ、僕はご本人に直接細かいニュアンスまで確認したい。そう思ったのだと思います。
つまるところ、目の前の課題に対して、全力で向き合い続ける。そういうことなのかもしれませんね。
人間だから、もちろん色々とうまくいかないこともあるでしょう。できないこともあるでしょう。それはそれでいいのではないかとも、僕は思うんです。
後悔しないように、その時でベストな選択をすること。それこそが大切なことなんだと思うんです。たとえその選択がどんなものであったとしても、それも一生懸命僕達が自分を生きた、僕達が選んだ選択なのですから。
とにかく、後悔しないように生きていく。そうすれば、きっと道は開ける。髙田さんからお話を伺うことで、そう確信できるようになりました。
いやー本当に、今回の一連の出来事は一生の思い出になりました。
そして最後に。大変お忙しい中、僕のためにお時間をとっていただいた髙田さんにあらためてこの場でお礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました!!!
髙田さんの本は本当にオススメですので、是非読んでみてくださいね。
投稿者プロフィール
- 東証一部上場の金融機関で「残業ゼロ」を2016年4月から実践しています。セミナー講師。シゴタノ!主宰のワークショップの非常勤講師も務めています。詳しくはこちら
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