毎日残業ばかりで「もっと自分の自由な時間がほしい」と悩んでいませんか?
こんにちは!「残業ゼロ」サラリーマンの滝川です。
残業して、家に寝に帰って、出勤する。そんな生活をくりかえしていると心がすさんでいきますよね…。東証一部上場の保険会社に勤務している僕も、昔はそんな時期もありました。
朝7時に出社して、夜21時に帰るという生活をくりかえしていたのです。当時「人生を変えたい」と思い、ブログをはじめたのですが、とてもではないですが定期的に更新などできません。仕事に気力と体力を奪われ、ブログ更新をする余裕など全くありませんでした。
しかし僕は自分の人生をあきらめたくありませんでした。そこで本に答えを求めることにしました。当時から、本屋は時間術、仕事術の本で溢れかえっていました。
残業を減らし、自分の時間を増やす方法はきっと本に書いてあるにちがいない。そう思い、限られた時間の中で時間を見つけては、本を読むということをくりかえしていきました。
その結果、今の僕はきちんと仕事をしながら、同じ会社で「残業ゼロ」を実践しています。そのおかげで、たくさんの自由時間を手にいれることができました。今から思えば、20代後半からたくさん読書をしていて本当によかったと思っています。
今日は今まで僕が読んできた数えきれない程の仕事術、時間術の本から、残業を減らすのにものすごく役に立った選りすぐりの7冊を紹介したいと思います。
準備はいいですか?それでは早速まいりましょう。
1.人生を変える80対20の法則
はじめにおすすめするのは、リチャード・コッチ氏著の「人生を変える80対20の法則」です。
著者のリチャード・コッチ氏は学生時代をオックスフォード大学で過ごし、シェルに入社。その後はウォートン・ビジネス・スクールでMBAを入手し、二つのコンサルティング会社に勤務。その後独立し投資業やレストラン、ホテル業など様々な事業で成功を収めている方です。
本書は1897年にヴィルフレ ード ・パレ ートが 、発見した「投入 (インプット )と産出 (アウトプット )の関係にはつねに偏りがある」という基本原理を、著者が「80対20の法則」として再解釈し説明する内容となっています。大量の根拠データと実例をもとに、この法則をその効果とともに丁寧に説明しています。
80対20の法則とは、本書から引用すると以下の通りです。
八〇対二〇の法則とは 、投入 、原因 、努力のわずかな部分が 、産出 、結果 、報酬の大きな部分をもたらすという法則である 。たとえば 、あなたが成し遂げる仕事の八〇 %は 、費やした時間の二〇 %から生まれる 。つまり 、費やした時間の八〇 %は 、わずか二〇 %の成果しか生まない。
仕事、人間関係などで毎日ものすごく努力をしているのに、どうも成果に結びつかない。そんな歯がゆい思いをしている人も多いのではないでしょうか。
80対20の法則にもとづいて行動すれば、今までよりずっと少ない労力で、今まで以上の大きな成果をあげられるようになります。
以前7時から21時まで働いていた僕も、この法則を活用することで残業ゼロを実現できるようになりました。
8割の成果を生まない仕事に割く時間を減らし、重要な2割の仕事に時間をかけるようにしていったのです。これはどんな仕事でも言えることです。本書でもたくさんの例が紹介されてますが、ここで一つ引用しておきましょう。
何のために 「八〇対二〇分析 」を行うかと言えば 、分析対象の関係を変えるため 、あるいは 、その関係をうまく利用するためである。(中略)二〇 %の顧客が利益の八〇 %を占めていることがわかった企業は 、その二〇 %の満足度を高めるために力を集中すればいい 。すべての顧客に等しく注意を払うより 、そのほうがはるかに効率的であり 、見返りも大きい。
がんばってるのに、いろんなことがうまくいかない。そんなあなたの現状を打破するきっかけを与えてくれる一冊になるはずです。
是非読んでみてください。
目次
第1章 八〇対二〇の法則とは何か
第2章 八〇対二〇の法則の考え方
第3章 ビジネスへの活かし方
第4章 あなたの戦略はなぜ間違っているか
第5章 シンプル・イズ・ビューティフル
第6章 顧客を選ぶ
第7章 ここでも活かせる八〇対二〇の法則
第8章 がらくたの山から宝石を探せ
第9章 快楽主義の勧め
第10章 時間革命
第11章 望むものは必ず手に入る
第12章 人脈の築き方
第13章 野心を実現させる
第14章 資産を増やす一〇の法則
第15章 幸福への七つの手引き
第16章 法則の二面性
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2.「週4時間」だけ働く
次の1冊は「「週4時間」だけ働く。」です。
著者のティモシー・フェリスさんはプリンストン大学「ハイテク起業論」客員講師、2007年にはビジネス情報雑誌「Fast Company」の「もっとも革新的なビジネスパーソン」にノミネート、タンゴのギネス世界記録保持者、散打(中国式キックボクシング)世界選手権王者など、複数のユニークな経歴を持つ方です。
本書によれば、1日14時間働いて年収約330万円だった生活から、同じ収入を週4時間で稼げるようになったそうです。
本書はそんな著者の体験に基づく、あるいは本書の読者が実際に実践している具体的なノウハウが630ページ(通常の本の3冊分!)にわたって書かれています。著者ご本人は本書について以下のように述べています。
100万ドルがなくても億万長者のような完全に自由なライフスタイルをとりあえず手にするにはどうしたらいいか?この5年間で、私はこの疑問に自力で答えを出した。(中略)私がこの本で伝えたいこと、それは収入と労働時間を切り離して、その過程のなかで理想のライフスタイルを構築していった方法だ。
昔の僕はサラリーマンでいるかぎり、残業ゼロはもちろん、数ヶ月以上の長期の旅に出たり、ノマドワーカーのように自由に働くことはできないと思っていました。
しかし本書に書かれているノウハウを実行すれば、独立せずにあなたの理想的な働き方を実現できる。そう思えるようになるはずです。少なくとも僕自身はそう感じることができ、現在でも今より自由な働き方の追求に日々取り組んでいます。
「仕事時間を短くすると、仕事が重要なことに制限される」という「パーキンソンの法則」や、先程書いた「80対20の法則」も本書をきっかけに知ることができました。それ以外にも、あなたが全く知らない価値観を一変するような考え方が本書には書いてあるはずです。
自由なライフスタイルを実現したいと願うあなたには必読の1冊と言えるでしょう。是非読んでみてください。
目次
1章 警告と比較
2章 ルールを変えるという「ルール」
3章 悲惨な結果をまぬがれる
4章 システムをリセットする
5章 時間管理の終焉
6章 程情報ダイエット
7章 割り込みを遮断する方法、そして拒絶のワザ
8章 アウトソーシング・ライフ
9章 収入のオートパイロット化Ⅰ
10章 収入のオートパイロット化Ⅱ
11章 収入のオートパイロット化Ⅲ
12章 姿を消す
13章 改善不可能な状態
14章 ミニリタイアメント
15章 喪失感を埋める
16章 ニューリッチがやってしまう13の間違い
最終章 読んでほしいEメール
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3.仕事が速くなるプロの整理術
次は吉越浩一郎さん著の「仕事が速くなるプロの整理術」です。
著者の吉越浩一郎さんは当時下着メ ーカ ーのトリンプ ・インタ ーナショナル ・ジャパンの社長を務めていた方で 、社員全員の残業を 「ゼロ 」にしながらも 、社長就任中に 1 9期連続で増収増益をされるという偉業を成し遂げた方です 。
その実績から 、 2 0 0 4年に実施された日本経済新聞社のアンケ ート 「平成の名経営者 1 0 0人 」の一人に選ばれています 。
ちなみに、僕が残業ゼロを目指すきっかけになった方です。ラッキーなことに僕自身は吉越さんと面識がありますが、実績や著者からは鬼軍曹のような方を想像すると思いますが(笑)、実際にお会いするととてもハートフルで、気さくな方です。
さて本書の内容ですが、社長時代自ら残業ゼロを実践されていた吉越さんの仕事術のノウハウが具体的に書かれています。
そのルーツは、吉越さんがメリタというドイツ企業に勤めていた時代に出会った、書類を「仕事の締め切り日」によって日付順に収納する仕事術です。
本書では具体的に書類を使ってどのように仕事を管理するか、以下のように実物の写真を使って説明がされています。
そういう意味で、読者が仕事のやり方を具体的にイメージできる点で、本書はとても参考になる1冊です。
デスクの上にやらなければならない書類が山積みになっていませんか?昔の僕もよく何から手をつけていいか。わけがわからなくなったものです。本書はそんなあなたの悩みを解決してくれるでしょう。
そしてそれ以外にも、仕事の締め切り(デッドライン)を活用した仕事術のノウハウについても触れられています。例えば吉越さんは、残業ゼロを実践するためには以下のように「時間別デッドライン」が必要と言っています。
「その日にやるべき仕事 」を 1日の中でどう片付けていくかという 「時間割 」をしっかりと決めることです 。これは 「時間別デッドライン 」と言えるものです 。 1日のスケジュ ールの中には 、会議や顧客訪問など 、あらかじめ決まっている予定があるはずです 。それらを勘案して 、例えば 「 1 5 ~ 3 0分で終わりそうなこれらの仕事は 、まとめて朝一番で片付けてしまおう 」 「その次に 、 1時間ぐらいかかりそうなこの仕事に着手しよう 」 「会議が 1 6時に終わるので 、その後でこの仕事を片付けて帰宅しよう 」などと決めていくのです。つまり、空いている「スロット」にやるべき仕事をはめていくわけです。
以上の内容についても、吉越さんご自身が図に書いて説明してくださっています。以下の画像です。こちらも本書から引用してます。
残業することが当たり前になっている思考を残業ゼロ思考にマインドセットしてくれる1冊になるはずです。是非読んでみてください。
目次
01 紙をなくせない理由
02 A4の紙とメールの相性が良い理由
03 アナログとデジタルの利点と欠点
04 紙を整理するルールを決めて、必ず守る
05 紙に書き込みをすることでムダを省く
06 紙で仕事の流れを最後までフォローする
07 紙とプロジェクターを使い会議では即断即決
08 図解すれば自分も相手も頭すっきり
09 図解の具体例ービジネス成功の三つの鉄則
10 ロジカルに考えればイラストも描ける
11 Gメールとグーグルカレンダーで「紙の欠点」を補う
12 iPhoneで情報を持ち歩く
13 私の事務所の実際の状況
14 「なぜ」を繰り返してロジカルに答えを見つける
15「誰が・何を・いつまでに」を決めてスピーディに問題解決
16 すべての情報を公開して問題を未然に防ぐ
17 ゴールをイメージしてチームを動かす
4.クラウド時代のタスク管理の技術
次は「クラウド時代のタスク管理の技術」です。
著者の佐々木正悟さんは大学卒業後ドコモサービスでの勤務をへて、アヴィラ大学心理学科に留学。専門は認知心理学で、知る人ぞ知るタスク管理の達人です。
タスク管理、ライフハック、仕事術などのジャンルで50冊以上本を出されています。同じくタスク管理の達人である大橋悦夫さんが運営する人気ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」のメインの執筆者でもあります。
佐々木さんとは現在「シゴタノ!」が毎月運営する「タスクカフェ」で一緒にお仕事をさせていただいていますが、タスク管理を5年以上実践している僕からみても「ここまでやるのか」と驚くくらい、精緻にタスク管理をされています。
そして実は僕がタスク管理をはじめて知るきっかけとなった本がこちらです。
長時間労働をなんとかしたいと悩んでいた時期に出会ったのがこの本で、この本を読んで「仕事をこんな風にコントロールすることができるのか」と衝撃を受けたことを覚えています。
衝撃を受けたのは、たとえば以下の文言を読んだ時です。
明日やらなければならないことはすでに今の段階で明らかです。明日やるべき総タスクは110個。だいたいの数ではありません。ちょうど110個です。かかるであろう見積もり時間は12時間41分。明日は朝4時に起きる予定です。すると朝起きてすぐシャワーを浴びて(それにかかる時間は13分)から仕事にとりかかったとして、解放される時間は夕方の4時41分となります。
仕事を1分単位で管理しているうえに、今日のみならず明日、いや、1週間先の状況まで把握されている。衝撃を受けませんか?
そんな佐々木さんのタスク管理手法がツールの使い方とともに、具体的に書かれている本がこの本です。この本は2011年に書かれた本ですが、今でも十分読む価値がある本です。
昔の僕のように膨大な仕事量に忙殺され、休日でも仕事のことが頭から離れないあなたにはきっとブレークスルーをもたらしてくれる本となるでしょう。是非読んでみてください。
目次
第1章 タスクに関することは頭の中で何もやらない
第2章 タスク管理システムの作り方
第3章 プロジェクトを管理する
第4章 タスクのルーチン管理
第5章 共同作業をどう管理するか
第6章 タスク管理システム運用の実例
補章 タスク管理システムを支えるサブシステム
東洋経済新報社
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5.働き方革命
次のおすすめは「働き方革命」です。
著者の駒崎弘樹さんは慶應義塾大学在学中にIT企業を経営、その後「地域の力によって病児保育問題を解決し、子育てと仕事を両立できる社会をつくりたい」と考え、2004年にNPO法人を設立。2016年にはハーバード・ビジネス・レビュー「未来をつくる U40経営者20人」に選出されている方です。
この「働き方革命」は駒崎さんがNPO法人を立ち上げ、その代表として仕事に全てを捧げていた人生から一変、朝9時からスタートし18時に退社するスタイルに自ら変化。そしてNPO法人の働き方もあわせて変えていった「体験記」といえます。
ある日、駒崎さんは知人からアメリカで開催されるリーダーシップ研修を紹介され、忙しい中、参加を決断します。その研修がきっかけとなり、働くことについて以下のように考えるようになり、今までのご自身の仕事漬けの人生を見直すことになるのです。
「働く 」なんだ 。今自分が職場でやっていることだけが 「働く 」なんじゃない 。 「働く 」は他者への貢献のことなんだ 。ならば家事も 、家族との会話も 、友との語らいも 、地域への関わりも 、 「働く 」じゃないか 。
そして駒崎さんはその後、「働き方革命」を実行していきます。まず、自らが忙しい中、18時に帰りはじめます。ご本人は18時退社を実践後、そのことについて以下のように書いています。
自分は 6時に帰れている 。しかし達成感はない 。あまりに簡単すぎて 、驚く 。そして次の瞬間に襲ってくる嫌な感情の波があった 。 「自分は今まで何をしていたんだ ? 」今まで一生懸命働いていたが 、ひょっとしたら 「自分のやるべきことを把握し 、それに沿って仕事を組み立てる 」ということから 、逃げていただけなんじゃないか 。面倒くさいことはしないで 、何も考えずに手元の仕事に集中した方が 、楽だし進んでいる気がする 。それに甘えていただけではなかったのか ?
こういったリアルな描写から、自分が同じように18時退社したらどう感じるのか。まわりの反応はどうだったのか。追体験できるのが本書の特徴のひとつです。
そしてその後、駒崎さんはNPO法人にもこの働き方革命を浸透させていくのです。駒崎さん自身が変化し、NPO法人も変化していく。この本は駒崎さん自身の思考、体験が具体的に書かれており、駒崎さんの経験を追体験できる。そんな本に仕上がっています。
忙しかった駒崎さん自身が18時退社を実践している姿を想像し、この本を読んだ当時の若かりし僕も、「自分もできるかもしれない」と勇気をもらったのを今でも覚えています。
残業を減らすためにどんな意識を持ったらいいのか。具体的にどんなことをしていけばいいのか。サラリーマンでも参考になるノウハウがたくさん詰まっている本です。
是非読んでみてください。
目次
序章 なぜこのような本を書かざるを得なくなったのか
第1章 自分が働くことで、誰かを壊しているる
第2章 自分のライフビジョンて何だろう?
第3章 「働き方革命」の起点-仕事のスマート化
第4章 「働き方革命」でたくさんの「働く」を持つ
第5章 「働き方革命」が見せてくれた世界
筑摩書房
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6.断る力
続いては経済評論家である勝間和代さん著の「断る力」です。
勝間和代さんは23歳で当時史上最年少で公認会計士試験に合格され、その後監査法人、外資系の投資銀行、マッキンゼー、JPモルガン証券を経て独立されました。『無理なく続けられる年収 1 0倍アップ勉強法 』をはじめ、数多くのベストセラーもだされている方です。
その他にも、「勝間塾」というコミュニティを運営されており、塾生を対象に毎月定例会を開いています。そういった機会に僕もお会いするのですが、ご経歴とは裏腹に「とてもチャーミングの方」というのが僕の印象です。
本書はタイトル通り「断る力」すなわち他人にきちんと「NO」ということの大切さを説いている本です。「NO」を言うことがいかに大切か。そして「NO」というためにどうしたらいいか。非常にロジカルに書かれています。
たとえば忙しい時でも他人から仕事を依頼されたら無理して引き受けてしまったりしませんか?
昔の僕は大量の仕事に忙殺されていた時期でも、他人から仕事を依頼されたら無理して引き受けていました。
今思えば、「断る」ことができなかったんですね。その結果、仕事の質も低下したし、身体的にも精神的に消耗して、良い評価ももらえず。いいことは何もありませんでした。
そんな状態では、残業がなくなるわけがないのです。残業を減らすためには、重要でない仕事を断る勇気が必要なのです。ではどうしたら、他人にきちんと「NO」と言えるようになるのか。
この本を読むと、その解決策が書いています。それは相手と誠実な関係を築くためにも「アサーティブ」になるということです。以下、アサーティブについて引用します。
とにかく 、エスパ ーでない相手には 、こちらの考え方を説明し 、共有してもらう必要があります 。そして 、その時にうまく説明をしないといけません 。そのような形で対等な自己主張を行うことを 、 「アサ ーティブ 」あるいは 「アサ ーティブネス 」と言います 。ここで誤解がないようにいいますと 、アサ ーティブは 、単なる押しつけではありません 。自分の要求や意見を 、相手の権利を侵害することなく 、誠実に 、率直に 、対等に表現することを意味します。
海外の人と比べると、日本人はどうしてもおしとやかです。「空気を読む」、「察する」ことを重んじる文化が形成されており、自己主張することにネガティヴなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、「私達には断る権利がある」というのが勝間さんの主張です。たとえば嫌々仕事を引き受けて後で悪口を言わないためにも、すなわち、相手に誠実にいるためにも断ることが大切なのです。
そして自己主張をきちんとしないと、他人から粗末に扱われます。勝間さんはこのことについても以下のように述べています。
私たちが相手からどのように対応して欲しいか 、取り扱ってほしいかは 、私たちの言動が相手に教えているということなのです 。例えば 、私たちがおどおどと自信なげに 、しかも相手に媚びると 、自然と相手は私たちよりも上位に位置づけられ 、上下関係になってしまいます 。そのため 、上意下達で命令する 、ということはあっても 、対等なパ ートナ ーとしてみなされなくなってしまうでしょう。
自分は他人を大切にしているつもりなのに、なぜか自分は粗末に扱われる。そう悩んでいるあなたの悩みを解決する一冊です。是非読んでみてください。
目次
第1章 「断る力」の圧倒的な効用を理解する
第2章 自分の揺るぎない軸を持つ
第3章 相手への建設的な影響力を発揮する
第4章 「断る力」で自分と周囲の好環境を作る
7.一生お金に困らない生き方
最後にご紹介するのは、心屋仁之助さん著の「一生お金に困らない生き方」です。
著者の心屋仁之助さんは以前佐川急便の管理職として働いていましたが、心理学を学び心理カウンセラーとして独立。その活動の中で歌も歌うようになり、独立後10年となる2017年2月にはなんとあの日本武道館でライブをするという偉業を成し遂げた方です。
本書は仕事術やタスク管理の本ではありません。「え?残業なくすのと何の関係があるの?」と思われたと思います。
しかし実は、僕の残業ゼロを後押ししてくれたのが本書なのです。だからこそ、あえてこの記事で紹介しています。
この本は一言で言えば、「がんばらないほうが、人生うまくいくよ」というメッセージを伝える本です。
著者の心屋さん自身、会社員時代モーレツにがんばってきたそうです。しかしどれだけ滅私奉公でがんばっても、全く幸せを感じられなかった。
それは独立しても、それはあまり変わらなかったそうです。しかしある時、心屋さんはがんばることをやめました。すると、「なんかしらんけど」人生が好転していったそうです。そのことを心屋さんは以下のように書いています。
何でも自分「が」がんばろうとしていました。自分のほうが「できる」なんて思い上がりもありました。でも、あるとき気がついたんです。自分「が」いくらがんばっても限界がある。限界がきて倒れてしまう。だから、がんばるのをやめたんです。すると、人が向こうからやってきました。(中略)僕は何もしていないのに、僕のことをテレビ局に紹介してくれたり、出版社からもどんどん声がかかるようになりました。がんばるのをやめたら、「他力」がどんどん入ってきたのです。
一生懸命滅私奉公で働いているのに、なぜかあまり評価されない。他人に認められていない気がする。他人の評価を気にするあまり、自由に生きられないと感じる。そんな悩みを抱えていませんか?
この本はその悩みの解決策を提示しています。それは一言でいえば、自分のやりたくないことを無理してがんばらないということです。自分が生きたいように、自分軸で生きることです。
僕自身はずっと、この悩みを抱えていました。そして他人からの評価が気になるあまり、早く帰ることができませんでした。まわりが残業している中、ひとり早く帰って非難されることが怖かったのです。
しかしこの本を読んで、「一人で全部やろうとがんばっているからこそ、人生うまくいかないのではないか?」と今までの自分のあり方に疑問を持ちました。
少なくとも僕自身はそう感じました。それから僕は少しずつ、がんばることをやめていきました。その結果、生きていくのが本当に楽になりました。
リラックスして働けるようになり、仕事でのストレスが激減しました。また、以下のようにメッセージを読み、自分軸で生きていく覚悟を決めることができました。
これからはクタクタになるまで働かないで、誰に迷惑をかけようとも、ちゃんと自分の時間を優先する。他人よりも、自分を優先するのです。これが他人基準の他人軸から、自分優先の自分軸に変えるということなのです。それがあなたの世界を「真逆」にひっくり返すのです。
たとえ非難されても、自分の気持ちに素直に生きていこう。そう覚悟を決めたことで、残業することが当たり前の職場でただひとり、残業ゼロを貫けるようになったのです。
仕事の効率をあげても、その分仕事をあらたに受けてしまえば、残業をなくせないのです。僕自身、タスク管理を4年やっていた時期でも、一向に残業が減らせなかったのこれが理由だと今ならわかります。
残業をなくすには、自分「が」それをやらなくてもいいんだと、自分のマインドを変えることが必要なのです。
がんばってるのに、どうも人生うまくいかない。これ以上がんばるのはしんどい。限界。
昔の僕のように、万策尽きていると感じているあなたの人生を変える一冊になるかもしれません。是非読んでみてください。
目次
第1章 お金についてどう思っている?
第2章 そもそも「お金」ってなんだ?
第3章 なぜお金が入らないのか
第4章 お金が入る「あり方」とは何か
第5章 お金が入るようになる習慣
ということで、残業ゼロを実践するために必読と思う本を7冊に厳選してお届けしました。いかがでしたか?
こちらの記事も残業を減らすには役に立つはずです。よかったら読んでみてくださいね。
今日はこの辺にしておきましょう。それでは、また!
投稿者プロフィール
- 東証一部上場の金融機関で「残業ゼロ」を2016年4月から実践しています。セミナー講師。シゴタノ!主宰のワークショップの非常勤講師も務めています。詳しくはこちら
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