仕事の生産性を上げたいけれど、「どうもうまくいかない」と悩んでいませんか?
こんにちは!「残業ゼロ」サラリーマンの滝川です。
あなたのその悩み、よくわかります。僕は現在東証一部上場の大手金融機関に勤めていますが、以前は朝7時から21時まで働いていた時期がありました。
当時はとにかく仕事に追われる毎日で、それでも無理やり21時には仕事を終えるようにしていました。しかし仕事をたんまり残して帰っていたものですから、家に帰っても仕事のことが頭から離れません。
毎日仕事のプレッシャーで頭がいっぱいで、ストレスフルな日々を過ごしていました。その状態を解消したくて、ビジネス本を読み漁るようになりました。
一刻も早く仕事の生産性をあげて、仕事のプレッシャーに追われる毎日から抜け出したかったのです。
そしてそれから数年経った今。僕は同じ会社で「残業ゼロ」を実践するようになり、圧倒的に自由な時間を増やすことに成功しました。
運良くその経験を綴った本も出版できました。今年の4月には人気ブログ「シゴタノ!」のタスクカフェで「残業ゼロのタスクシュート入門」というテーマで登壇もしました。その後はタスクカフェで非常勤講師もつとめています。
「残業ゼロのタスクシュート入門」についてはこちら↓です。
仕事に追われる毎日から僕を救ってくれたのは、間違いなく当時数多く読み漁ったビジネス本達です。
今日はその中でも生産性を高めることに役立つおすすめ本を7つに絞って紹介したいと思います。気になる一冊があったら、是非手にとってみてください。きっとあなたの悩みを解決する手助けをしてくれるはずです。
準備はいいですか?それでは早速まいりましょう。
仕事に追われない仕事術
1冊目は知る人ぞ知る名著、マーク・フォースター氏著の「仕事に追われない仕事術」です。
本書は人気ブログ「シゴタノ!」の主宰者であり、かつ、タスク管理の達人の佐々木正悟さんも「最高のタイム ・マネジメントの書 」と賛辞されている本です。
「なぜ仕事を先送りしてしまうのか」、「どうしてこんなにも仕事が終わらないのか」などのテーマを脳のメカニズムをふまえ、わかりやすく解説してくれています。
そのうえで、仕事を予定通り終わらせるための具体的なテクニック・ノウハウを惜しみなく、ふんだんに書いてあるのが本書の特徴です。
なかでも本書の肝は「マニャーナの法則」であり、本書より以下に引用します。
「マニャ ーナ ( m a ñ a n a ) 」とはスペイン語で 「明日 」という意味 、 「明日やる 」を基本にすることで 、仕事を完全に終わらせる画期的な方法です。「マニャ ーナの法則 」の根底にあるのは 「明日まで待てないほど 、緊急な仕事はない 」という考え方です 。ポジティブに表現すれば 「 1日に発生する仕事を集めて 、必ず次の日にやる 」と言い換えられます 。
簡単に言えば、「今日発生した仕事は明日以降にやるようにする」ということなのですが、これは仕事を予定通り終わらせるのに絶大な効果を発揮します。
僕自身、マニャーナの法則を活用していますし、「残業ゼロ」を実現するには必要不可欠なテクニックだと考えています。
是非本書を読んであなたも仕事を予定通り終わらせられる人になってください。
徹夜しないで人の二倍仕事をする技術
次の一冊は「徹夜しないで人の二倍仕事をする技術」です。
著者の三田紀房さんはマンガ家で、「ドラゴン桜」、「エンゼルバンク」、「クロカン」などの名作を出されている方です。
マンガ家といえば、アシスタントと一緒に徹夜で原稿を仕上げるイメージがありますよね。三田さんも当初は業界の慣習通りの働き方を実践していました。職場のアシスタントも連日徹夜していたそうです。
しかしそのような働き方を続けて7〜8年経った頃、三田さんはその働き方に疑問を持つようになります。
そこである日1週間だけ、「朝早く来て集中して仕事をし、徹夜するのやめてみないか?」とアシスタントに提案したそうです。
そしていざ実践してみたら、作業もはかどり、夕方にアシスタントが帰っても十分仕事が間に合うことがわかった。
そうして「働き方改革」を進めた結果、以前はすぐに辞めていったアシスタント達も定着するようになり、さらに職場の効率化が進んで良いこと尽きめだったそうです。
この本はテクニックを学ぶ本というより、あなたの考え方をガラリと変える本と言えるでしょう。「残業を減らすことなんて、自分の会社ではできるはずがない」と思う方には是非読んでいただきたい一冊です。
以下のような気づきが得られるかもしれません。
そもそもマンガ家というのは、毎日徹夜しないと終わらないほどの作業量があるわけではない。ほとんどの人が惰性で、だらだらと仕事をしているだけなんだ。仕組みさえ整えれば公務員のように9時〜17時まで働くスタイルが確立できると、実際にやってみてわかった。
マンガ家でもできたのだからと、自分も残業を減らせるかもしれないと思わせてくれる一冊です。
仕事が早くなるプロの整理術
次は以前から当ブログでも紹介している吉越浩一郎さん著の「仕事が速くなるプロの整理術」です。
吉越浩一郎さんは以前下着メ ーカ ーのトリンプ ・インタ ーナショナル ・ジャパンの社長を務めていた時、社員全員の残業を 「ゼロ 」にしながらも 、社長就任中に 1 9期連続で増収増益を成し遂げるという偉業を成し遂げた方です 。
その実績から 、 2 0 0 4年に実施された日本経済新聞社のアンケ ート 「平成の名経営者 1 0 0人 」の一人に選ばれています 。
吉越さんは僕が残業ゼロを目指すきっかけになった方で、ラッキーなことに僕自身は吉越さんと面識があります。
その実績や著書からは鬼軍曹のような人物を想像してしまうかもしれませんが(笑)、実際にお会いするととてもハートフルで、気さくな方です。
さて本書の内容ですが、読み手の発想を転換する内容はもちろん、すぐにでも使える実践的なテクニックも具体的に書かれているのが特徴です。
例えば紙の資料の整理に悩む方も多いと思いますが、吉越さんが現役時代にどのように紙を管理していたか。写真もふんだんに使いながら、以下のように説明がなされています。
書類を全て「日付」で整理するのです。「やるべきこと」を書いた書類をそのデッドラインに従って収納していくだけです。そして毎日、その日の仕事に関連する文書一式を取り出して、片っ端から処理していきます。
残業ゼロにするための「考え方」を説く本が多い中、実際に残業ゼロを実践している人が具体的にその手法やテクニックについて書いてる本は少ないものです。
そういう意味で今すぐ使えるテクニックがふんだんに書かれている本書は、僕の残業ゼロ実践にも大いに役立ちました。本当におすすめの本ですので、是非読んでみてください。
すぐ動くのはやめなさい
次の一冊は佐々木常夫さん著の「すぐ動くのはやめなさい」です。
著者の佐々木さんは東レで課長として働いていた時に自閉症のご長男、次男、長女がいる中、奥様がうつ病になられ入退院を繰り返すことになってしまいます。
そのため、育児・家事・看病を自らこなすために毎日18時に退社することを余儀なくされます。そんな中でも仕事で成果をきちんと出し続けられ、同期トップで取締役に就任された方です。
本書では、そんなスーパーマンのような佐々木さんが昔からどのように考え仕事をしてきたか書かれている本です。
本書を通して佐々木さんはがむしゃらに働かず、頭を最大限に使えというメッセージを説いているように感じます。たとえば、以下のようなフレーズです。
考えずに動く人には 、 「早く手をつければ 、それだけ早く終わるはずだ 」という発想があるのでしょう 。しかし 、本当に 「スピ ーディに 、大きな成果を出したい 」なら 「目の前の仕事の何がムダで 、どうすれば簡略化できるか 、最高の成果を出せる方法は何か 」を先に見極める必要があります 。すぐ動いていたらこれができないわけです 。
本書は仕事で上手に手を抜く発想法が佐々木さんの経験をふまえ具体的に説明されています。
また、仕事だけでなく家族との時間も大切にしてきた佐々木さんの仕事への向き合い方を知ることで、あなたもきっと自分の働き方を見直すきっかけになるでしょう。
最小の労力で最大の成果を高めるにはどうすればいいか。悩んでいるあなたには解決の糸口が見つかる一冊になるはずです。是非読んでみてください。
スピードハックス仕事術
次の1冊は大橋悦夫さんと佐々木正悟さんの共著の「スピードハックス 仕事術」です。
大橋さんと佐々木さんは人気ブログ「シゴタノ!」を主宰されており、ともにタスク管理の達人として著名な方達です。
大橋さんは2万人を超えるユーザーがいるTaskChuteというタスク管理ツールの開発者でもあります。佐々木さんは50冊を超えるビジネス書を書かれているベストセラー作家でもあります。
本書はそんなお二人が「仕事のスピードをさらにアップさせる方法論」を1冊にまとめて書いたのが本書になります。
本書の特徴ついて佐々木さんは以下の通り書かれています。
たとえば貴重な朝時間を活用したり、難しい仕事に五分だけダッシュで取りかかって見たり、大項目を小項目にどんどん分解していったり、チェックリストで一直線に作業を進めたりするわけです。そういった誰にでもできる小さな工夫を徹底的に繰り返すことで、結果として仕事にかかる時間を短縮することができるはずです。
とりあえず「5分だけ」やってみる、「キッチンタイマー」を利用する、「依頼」をスムーズにするメモ作りなど、仕事のスピードを上げるのに役立つ具体的な即席テクニックがたくさん書かれている1冊です。
毎日がむしゃらに努力して仕事をしているのに、仕事が全く終わらないというあなたの生産性をUPさせるきっかけになる本です。是非読んでみてください。
神・時間術
次の一冊は精神科医である樺沢紫苑さんの「神・時間術」です。
著者の樺沢紫苑さんはインターネットや書籍を通して、メンタル疾患や病気の予防につながる精神医学 、心理学 、脳科学の情報を発信しています。
驚くべきは、この方の生産性の高さです。詳しくは本書を見ていただくとして、まず年に3冊本を自ら書いています。そしてメルマガ 、 Y o u T u b e 、F a c e b o o k 、ブログを毎日更新されています。
その他にも月2,3回のセミナー、講演。月6回の病院診療など、とてつもない仕事量をこなしているのです。
それだけでなく、睡眠時間は7時間を確保。また自由時間も週4,5回のジム通い、週2本の映画鑑賞、月15日以上の会食・パーティ等、年30日以上の海外旅行と充実されています。
本書では、以下のように書かれています。
1日の中で 、普通の人の 4倍以上の仕事をこなして 、 2倍以上の自由時間を確保する 。そんな物理法則を無視した 、 「神 ・時間術 」の秘密を知りたくありませんか ?
あなたもきっと知りたいですよね?
そしてポイントは、樺沢さん自身も昔は勤務医で長時間労働をしていたところです。昔は1日14時間労働で、ストレスで病気になってしまうほどだったそうです。
その状態から今のライフスタイルにシフトした経験に基づかれたノウハウはあなたの役に立つはずです。
本書では精神科医という立場から脳のメカニズムを切り口として生産性を高める方法が以下のようなイメージでたくさん書かれています。
始業直後のメッセ ージの確認は 、最大の時間の無駄 」というのが 、私の認識です 。なぜならば 、朝にメ ールチェックをすると 、 「脳のゴ ールデンタイム 」は 、それだけでほとんどなくなってしまうからです 。起床後 、 2 ~ 3時間が 、 「脳のゴ ールデンタイム 」です 。しかし 、朝 7時に起きて身支度や朝食をすませて 、 8時に家を出て 、 9時に会社に到着する 。とすれば 、 「脳のゴ ールデンタイム 」は 、 1時間しか残っていないことになります 。その 1時間のうち 、 3 0分近くをメ ールやメッセ ージの返信に費やすとすれば 、 「脳のゴ ールデンタイム 」はまったく有効活用できないまま終了となります 。
こういった知識を知っているのと知らないのとでは、生産性が大きく変わってくるのです。
その他にも毎朝シャワーを浴びることや、昼寝、運動の効用などについてもそのメリットが詳しく書かれたりしています。
生産性を劇的に高めるための知識とテクニックを知りたいあなたには必読の一冊です。
非常識な成功法則
最後にご紹介するのは神田昌典さんの非常識な成功法則です。
神田昌典さんは外務省勤務後、MBAを取得。その後外資系企業の日本代表をつとめた後、経営コンサルタントとして独立されました。
2007年には「日本のトップマーケター」と呼ばれたダイレクトマーケティングの第一人者です。この本をはじめとして数々のベストセラーを出されている方でもあります。
この本はそんな神田昌典さんの代表作と言えるでしょう。勝間和代さんをはじめとして、たくさんの人がこの本が人生を変えるきっかけになったと言っています。
この本は成功法則に関して書いている本ですが、あなたの考え方をガラリと変えてしまう可能性を秘めている本です。
この本には、生産性を上げるテクニックは書いていません。しかし、生産性を上げるにはテクニックだけでなく、「いかに少ない労力でより多くの成果をあげるか」という発想が必要不可欠です。
そういう意味でこの本を今まで読んだことがない方こそ、読んでいただきたい本です。
たとえば営業マンの仕事のやり方について、本書では「できるだけ早くNOを得ようとしなさい」と言っています。以下に引用します。
殿様セ ールスで 、見込客からできるだけ早く N Oの返事を得ようとすると 、その瞬間に 、お客と営業マンとの立場が入れ替わる 。営業マンが 、 「欲しくないのであれば 、結構ですよ 、ほかのお客さんがいますから 」という態度を匂わせると 、お客は決して嘘をつくことができない 。なぜなら 、営業マンから相手にされなくなると 、お客にとって 、欲しい商品が買えないというリスクが生じるからである 。その結果 、お客の側で 、売ってもらおうという努力を無意識に始める 。
いわゆる世の中の常識では、営業マンはお客様にとにかく頭を下げて、足繁く通う、とにかく一生懸命丁寧に接するのが王道でしょう。
その一方、神田さんはその逆を行けと言っているわけです。まさに「非常識」。しかし、この手法は神田さんご自身が実際に試してみて成果が出ています。
しかも神田さんが経営コンサルをしたたくさんの顧客もこれで実績が上がっているということですから、説得力があります。
これ以外にも本書では、まじめにコツコツがんばるという日本人的な常識からすれば非常識な考え方やノウハウが書かれています。
僕自身もそうでしたが、この本を読むとあなたの人生は変わってしまうかもしれません。それだけ破壊力がある本です。
生産性を劇的に高めるきっかけをつかめる本ですので、是非読んでみてください。
最後に
ということで、生産性を高めるおすすめ本7冊を書いてきました。いかがでしたか?
一冊でも気になった本があったら、是非手にとってみてください。あなたの人生が変わるきっかけになったらいいなと思います。
「本を読んでも、また何も変わらなかったらどうしよう‥」と不安を感じているあなた。よかったら僕の講座を受けに来ませんか?
僕が長時間労働から残業ゼロを実践するきっかけとなった「タスク管理」を、基礎からわかりやすくお伝えしています。
開催している講座一覧は以下↓から確認できます。
あなたの人生を変えるサポートをさせていただけたら、これ以上の喜びはありません。あなたにお会いできるのを、楽しみにしていますよ。
今日はこの辺にしておきましょう。それでは、また!
投稿者プロフィール
- 東証一部上場の金融機関で「残業ゼロ」を2016年4月から実践しています。セミナー講師。シゴタノ!主宰のワークショップの非常勤講師も務めています。詳しくはこちら
最新の投稿
- 号外2018.07.07ご報告:今後は当面、別ブログで記事を更新します!
- 残業ゼロを達成するための考え方2018.04.20たったこれだけ!確実に仕事を進める2つのコツ
- 残業ゼロを達成するための考え方2018.04.18お客様とは対等に接していい
- 残業ゼロを達成するための考え方2018.04.17「頭で覚えておく」をやめると超ストレスフリーになる