自分だけがたくさんの仕事をやらされているように感じる。「誰も助けてくれない‥」と感じて、悩んでいませんか。
こんにちは!残業ゼロサラリーマンの滝川です。
あなたの気持ち、よくわかります。以前の僕もあなたと同じように感じていました。仕事を「自分一人でなんとかしなければならない」と思いこみ、たくさんの仕事を一人で抱えこんでいました。
当時は人に助けを求めることができず、「誰も助けてくれない」とブツブツ文句をよく言っていたものです‥。そんな時は同僚が無能に見えてきますよね。朝7時から21時まで仕事をしていた時期は、他人に対していつも不満を抱いていたような気がします。
しかしそれも人に仕事をお願いするように意識を変えてから、逆に「自分はまわりに助けてもらえる人間なんだ」とさえ、思えるようになりました。
僕自身は現在東証一部上場の大手金融機関で「残業ゼロ」を実践していますが、長時間労働から残業を減らしていく過程で人に上手に仕事をお願いする技術を磨いていくことができました。
あれほど仕事を一人で抱えていた僕が、一体どうやって他人に上手に仕事をお願いできるようになっていったのか。
今日は僕が数年かけて身につけた、同僚に仕事を上手にお願いするノウハウを7つに絞って、あなたに紹介したいと思います。
さあ、あなたも今日から「レッツお願い」していきましょう。準備はいいですか?
それでは早速まいりましょう。
1.その仕事が得意な人にお願いする
仕事を誰かにお願いする時は、その仕事が得意な人にお願いするのがコツです。
人はそもそも他人の役に立ちたいと思っているものです。あなたもちょっとしたことであったり、自分が得意なことを人から聞かれたら「力になってあげよう」と思いませんか?
だからこそ、他人に仕事をお願いする時はその仕事が得意な人を選んでお願いするのです。あなたが頼もうとする仕事を得意とする人というのは、必ずあなたの周囲にいるはずだからです。
たとえば僕自身は会社の業務で使用しているシステム操作がものすごく苦手です。なので、システム操作の仕事をしなければいけない時は、できるだけその仕事が得意な人にお願いするようにしています。
そのシステム操作の仕事は、得意な人がやれば5分ですむような仕事なのですが、僕が一から調べてやろうとすると30分以上時間がとられてしまいます。
ということは、この仕事を僕が人にお願いできれば、僕は25分時間を節約できることになります。
一方、その仕事をお願いされた人迷惑に思うでしょうか。
必ずしもそうとは限らないのです。その人も自分が得意なことで他人の役に立てたことを嬉しく思ったりするのです。そう思ってもらえれば、このケースはお互い、win-winとなるケースとなります。
ただし当たり前ですが、自分ばかりが人にお願いしていてはそのうち誰も助けてくれなくなります。逆に自分が得意な仕事や好きな仕事については、自ら他人を助けてあげる意識を持つことが大切です。
そうすることでお互い助け合う風土が醸成されていきます。また、自分の仕事から苦手な仕事がどんどんなくなっていくので、結果的に仕事の効率が上がっていくのです。
これを続けていけば、あなたの仕事はどんどん効率化していくというわけです。
2.「仕事は分担しあえばいい」というメッセージを周囲に伝える
人に仕事をお願いできない時は、「人に仕事をお願いすると迷惑をかける」という自分の気持ちの問題もあると思います。
しかし仕事が大変な時は、他の人に助けてもらうこと自体は決して悪いことではありません。あなたがフリーランスとして一人で仕事をしているならともかく、あなたが会社員として働いているなら、なおさらです。
仕事が大変な時は、仕事をみんなで分担するということを提案してみてはどうでしょう。その時のコツは、仕事を分担する時に少しだけ自分が多めに仕事を負担する意識を持つことです。
そうすると、同僚の納得感も得られやすいでしょう。そして何より、自分自身も他人に仕事をお願いしやすくなるという心理的なメリットが生まれます。
こうして分担できる仕事はどんどんまわりに分担の提案をしていけばいいのです。逆に同僚から分担に提案がきたら、快く応じてあげるようにします。
そうしてみんなで仕事を分担していくようにすれば、あなただけに仕事が集中することがなくなります。仕事をひとりで抱えるストレスから解放されていくことでしょう。
3.「助けてほしい」と同僚に声をかける
人に仕事をお願いする時は素直に「ちょっと助けてほしい」と言ってみるのも大切です。言い方はとにかく、「力を貸して欲しい」とストレートにお願いするのです。
先程書いたように、人は他人の役に立ちたいと思っているものです。たとえばあなたが同僚から「力を貸して欲しい」と素直に求められたら、よほど忙しくなければオッケーするのではないでしょうか。
人は頼られたら、嬉しいものなのです。
ということで、人に仕事をお願いする時は甘えるくらいの気持ちで「助けてほしい」と言ってみることです。
慣れないうちは勇気がいりますが、いざ試してみると、同僚が気持ちよくあなたを助けてくれることに感謝できるようになるでしょう。
そうしていくうちに、全く抵抗なく他人に助けを求められるようになっていくはずです。
4.スケジュールに余裕をもってお願いする
人に仕事をお願いするのであれば、スケジュールには余裕をもってお願いするのが鉄則です。
これはお願いされる立場にたてばわかりますが、仕事を依頼されて、さらに「今日中に」などと言われたら頼まれた人も気持ちよくはないでしょう。
「○くらいまでにやってほしいけどどうかな?」とスケジュールをすり合わせる時には、余裕をもったスケジュールを伝えてあげるといいでしょう。
そうすることで、仕事を頼まれた方も余裕をもって仕事を進めていけるので、快くあなたの仕事を引き受けてくれるようになるはずです。
結果的にあなたも他人に気持ちよく仕事をお願いできることにつながります。
5.お願いするタイミングを意識する
当たり前ですが、どんな人でも、声をかけてほしくないタイミングがあります。
特に仕事が忙しい時や集中している時はそうでしょう。僕も集中している時に声をかけられた時は無意識に殺意の波動を発している時があると思います。
人に仕事を快く引き受けてもらうには、依頼するタイミングが重要です。
まず当たり前ですが、仕事をお願いしようとする人がバタバタしていたり、忙しそうにしている時は声をかけないようにします。なんとなく、そういうのはわかりますよね。
一番のオススメは、その人が席を立ち、席に戻ってきた時です。なぜなら、この時は相手が仕事を中断している可能性が高いからです。
誰でもデスクに向かって集中して作業している時は声をかけてほしくないはずですが、席を立っている時は大抵作業を中断しているタイミングになります。このタイミングであれば、相手も快くこちらの話を聞いてくれる可能性が高まります。
ちょっとした配慮ではありますが、やはりこちらの話を聞いてもらう以上、できるだけ相手にこちらの話を聞いてもらえるよう環境を整えることを意識したいところです。
相手が快くこちらの話を聞いてくれれば、当然声をかけるこちらにもメリットはあるからです。是非意識してみてください。
6.去り際に感謝の気持ちをきちんと伝える
人に仕事をお願いして相手が引き受けてくれたら、全力で感謝の気持ちを伝えることは大切です。
僕自身は「ありがとう!」と「助かります!」の二つの言葉を重宝して相手に伝えています。やはり心から感謝を伝えた場合、相手もとても喜んでくれるのを感じます。
これは僕の持論ですが、感謝を伝えるということは、お金をあげることと本質的には同じだと思っています。僕達は日頃何かのサービスにお金を払っているわけですが、それはある意味、「ありがとう」をお金という形で差し出しているとも言えると思うのです。
そういう観点で捉えれば、感謝をすることは相手にとってはお金を得ることと同じとも言えるかもしれません。あなたも他人から心から感謝されたら嬉しく思いませんか?
少なくとも、それくらい感謝の気持ちを伝えるのは大切ということです。ただし、ポイントは「心から」というところです。
感謝することに慣れていないと、はじめはうまくできないかもしれません。そういう時は少しオーバーに感謝する意識を持つとよいでしょう。
形から入ることで、慣れてくれば気持ちもついてきます。はじめはそうして形から入っていても、人に仕事をお願いすることに慣れてくると、感謝の気持ちは自然と生まれてくるから大丈夫です。
しばらくは意識して、少しオーバー気味に感謝するようにしてみてください。
7.仕事の目的を伝える
仕事を他人にお願いする時は、単調な事務作業などであれば別として、仕事の目的や完成度を伝えることが大切です。
これは特に同僚や部下に仕事を依頼する時は意識したほうがいいでしょう。
まず仕事の目的がきちんと共有できていなければ、完成された仕事のピントがズレてしまうというリスクがあります。せっかく一生懸命相手が仕事をやってくれても、全ては水の泡となるリスクはなんとしても避けなければなりません。
また、仕事の完成度もきちんと共有することは大切です。
たとえば会議の議事録をお願いしたとします。目的が会議の議事録を形式的に残すということであれば、ある程度形式が整っていればいいわけです。
しかしこういったことを伝えずに議事録作成を依頼すると、マジメな人の場合すごい丁寧に議事録を作成してしまうかもしれません。
これは資料作りでも同じことが起きます。ちょっとした資料を作ってもらえばよかったのに、数時間もかけて見栄えの良い資料を相手が作ってきたとしたら。それは仕事の完成度をきちんと伝えなかったあなたの責任なのです。
あなたは相手の時間を無駄にしたことになります。
こうした悲しいことにならないように、事前に「こんなイメージでやってほしい」ときちんと伝えることが大切です。
そうすることでお互い変なストレスを抱えることがなくなります。
最後に
いかがでしたか?
せっかく会社という組織で働いているのなら、一人で全部やろうとしなくていいのです。まわりに上手に助けてもらい、同じくあなたも助けてあげればいいのです。
しかしなぜか多くの職場では、お互いが迷惑をかけないように気を使っているところが多い。これは組織で仕事をするメリットを活かしきれていないと僕は感じています。
お互い迷惑をかけないようにではなく、お互い迷惑をかけあえばいい。そうすることで、お互いが得意な仕事、好きな仕事で貢献するようになります。そうなれば、もっともっと仕事が楽しくなっていきます。
そうした職場の風土は、待っていても誰も作ってくれません。誰かが勇気を出して築いていかなければなりません。それはあなたでもいいではありませんか。
まあ、そんなにおおげさに捉える必要もなく、まずは自分自身が快適に仕事をできる環境を整えるつもりで、今日書いたノウハウをできるところから実践していってください。
気がつけば、結果的に助け合う風土の職場ができあがっていると思いますよ。
仕事の生産性を上げるためには、こちらの記事も是非読んでみてください。
ということで、長くなりました。今日はこの辺にしておきましょう。それでは、また!
投稿者プロフィール
- 東証一部上場の金融機関で「残業ゼロ」を2016年4月から実践しています。セミナー講師。シゴタノ!主宰のワークショップの非常勤講師も務めています。詳しくはこちら
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