残業しないことが当たり前ではない職場で残業ゼロを貫くサラリーマンが会社でどのように過ごしているか。知りたくありませんか?
こんにちは!「残業ゼロ」サラリーマンの滝川です。
前回の記事では、残業ゼロサラリーマンの一日ということで、僕の出社前から退社までの一日の大まかな過ごし方を書いてきました。
その記事はこちらです。
- 「残業ゼロ」サラリーマンの出社前の過ごし方-通勤時間の活用法、朝時間の活用法、睡眠時間など – 「残業ゼロ」でハッピーに生きる
- 「残業ゼロ」サラリーマンの会社での働き方を紹介します-午前中に取り組む仕事の決め方、昼休みの過ごし方、休憩の取り方など – 「残業ゼロ」でハッピーに生きる
今日は僕の会社および組織の風土(雰囲気)をまずお伝えした上で、僕が一年半以上残業ゼロを続けてきた結果、どうなったのか。
まわりから村八分にされていないか?あるいは人事評価はどうなったのか。あなたが聞きたいと思われる話を書いていこうと思います。
ちょっと長いですが、準備はいいですか?
それでは早速まいりましょう。
マジメな優等生タイプが多く、滅私奉公の風土が強い大企業という環境
僕が会社でどうやって過ごしているか。それをお伝えする前に、僕の職場の雰囲気というか、風土を少しお話ししておきましょう。あ、あくまで僕から見た見え方ですよ。個人的な考えということで、読んでくださいね。
僕は大手金融機関に勤めています。いわゆる大企業に就職する人は総じてその傾向が強いと思っていますが、特に僕の会社は小さい頃からまじめにコツコツ努力してきた優等生タイプの人が多いように思いますね。
そうした人達が集まることで、それが滅私奉公という風土につながっているように感じています。そしてこの滅私奉公の風土が、早く帰りにくい風土を醸成しているのではないか。僕はそう考えています。
「部下より早く帰るべきではない」と10年以上言われ続ける
特に僕が所属する部門では、入社して数年でマネジメント業務を担います。このことも、僕と同じ立場にいる社員が早く帰りにくい風土の醸成につながっているように思うのです。
どういうことかというと、僕は課長ではありませんが、マネジメントを行う立場なので、形式上、部下が数人できるわけです。
そんな中、部下が仕事をしているにもかかわらず、上司の役割の人間である僕が部下を残して早く帰る。そうすると、一部の人から非難されてしまうのです。「部下を残して帰るなんて・・」ということなのでしょうね。
今の会社に入社して10年以上経ちますし、勤務地も4つほど変わっていますが、どの場所でも一部の人から同じようなことを言われてきました。まぁ、前の勤務地から「残業ゼロ」を貫いていますので、今年の4月から勤務している今の職場ではあまり言われなくなりましたけどね。
つまり、会社全体がそうとはいいませんが、少なくとも僕の所属する部門では、早く帰りにくい風土があるというのが、僕の率直な感想です。
「残業ゼロ」を貫いた結果、評価を下げられる
僕がどんな雰囲気の職場で働いているか、これで少しはイメージしてもらえたのではないかと思います。
そんな職場の雰囲気の中、17時になると颯爽と帰っていく僕は一体まわりとどんな風に仕事をしているか。気になりますか?
結論から言うと、意外と普通にやってるんです。幸い、村八分にもあっていません。今は仕事も普通に上司から与えられるし、普通にこなしています。
ただし、それは上司によるかもしれませんね。
拙著にも書きましたが、前の上司の時は当時担っていた役割を外されました。当時は課長に次ぐNO.2として、組織を統括する立場でしたが、組織をマネジメントする立場からは実質的に外されてしまいました。そして会社での人事評価という面でも、実質的には評価を下げられました。
今でもそうですが、仕事はきちんとやっていた自負があります。僕はただ、定時までに仕事をきちんと終えて、帰っていただけです。それなのに評価を下げられる。外から見たら変な会社だと思います。僕自身も、この点は納得がいっていません。
あ、念のためお伝えしておきますと、これはあくまで僕から見た景色というか、捉え方ですよ。会社から、「残業をしないので評価を下げた」と直接言われたわけではありません。僕はそう考えているということで、ご理解ください。
上司にもきちんと言いたいことを伝える
あと、普通の人とおそらく違うのは、上司も含め、まわりの人とは積極的に議論してますね。
昔は「嫌われたらどうしよう」という気持ちが強かったので、特に上司には言いたいことは言えませんでした。しかし今は違います。
ある意味、失うものがないですから(笑)、言いたいことは言葉は選びますが、きちんと伝えます。なぜなら、それは自分の考えを理解してもらうためです。
振り返れば僕は昔から、変に気を遣ったり、言いたいことを言わなかったことで、誤解を多分にされてきました。ずっと「他人にわかってもらえない」と思ってきましたが、それは自分の気持ちをしっかり伝えてこなかったからなんですね。
本音を伝える勇気が自分になかったのに、相手に「察しろよ」と思っていたのでしょう。随分身勝手な考え方だったように思います。しかし、今は違います。
わかってもらうために、きちんと主張をするのです。その分、きちんと相手の主張も聞きます。お互いの考え方の違いを理解したうえで、お互いの合意点を探っていくのです。
そうしていても、お互いが合意できないという時も、もちろんあります。以前の上司からは17時に帰ることを止められたので、交渉決裂になったわけです。その結果どうなったかは、先程書いた通りです。
まわりのメンバーにわかってもらうために、価値観を明示する
そして上司以外にも、同じです。大切なことは、自分の価値観をきちんと他人に示すことです。
僕は今の職場に来てから、一貫して、「仕事はきちんとやるけど、残業は基本やりません。ただ、緊急の時はもちろんやるので、言ってください」とメンバーに言い続けています。
その結果、まわりのメンバーも理解を示してくれているように感じます。そんなメンバーに僕は感謝し、今は楽しく仕事をさせてもらっているわけです。
次第にバランス感覚もついてくる
今後どうしていくか?ですか。そうですね。一年半以上この働き方を貫いてきて、僕も周囲と調和というかバランスの取り方が少しずつわかってきました。
これからは仕事で今まで以上に成果を出しつつ、まわりとバランスをうまく取っていくつもりです。そうすれば、一度下がった評価も、追いついてくるのではないでしょうか。追いついてこない時は、まぁ、仕方ないですね。評価を上げるために無理してまわりに合わせようとは今の僕は思っていません。
いかがでしたか?会社や自分の所属する組織にもよると思いますが、残業ゼロを貫く働き方は今の日本の大企業では難しいのは少し想像できたのではないでしょうか。
僕の残業ゼロを貫くまでの11年間のストーリーについては、拙著に詳しく書きました。よかったら読んでみてくださいね。
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さて、今日はこのくらいにしておきましょう。明日以降は、残業ゼロサラリーマンの習慣について書いていこうかと思っています。
それでは、また!
投稿者プロフィール
- 東証一部上場の金融機関で「残業ゼロ」を2016年4月から実践しています。セミナー講師。シゴタノ!主宰のワークショップの非常勤講師も務めています。詳しくはこちら
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