仕事術の本などで残業をやめる方法はわかった気がするけど、どうも行動に移せない。そんな風に悩んでいませんか?
こんにちは!「残業ゼロ」サラリーマンの滝川です。
残業しないことが当たり前ではない職場で残業せずに一人で帰ることの大変さは僕自身、誰よりもわかっているつもりです。僕の経験は以前からこのブログで書いています。
例えば、こちらの記事です。
最近読んだ本「あなたの1日は27時間になる。」でも、著者の木村聡子さんは以下のように述べられています。
残業が多い職場で定時退社するには勇気が必要です。実行に当たっては、大きく分けて2つの精神的障壁があります。それは「周囲の目」と「働き方に対する考え方」です。
著者の木村聡子さんは税理士を開業している方で、著書によれば、以前は9時に事務所に出勤し、23時に退社する生活をおくっていたようです。
しかし今は仕事は15時までに終わらせ、18時までの自由時間を手に入れた。これが本のタイトルに「27時間」がついている理由のようです。
今日は長時間労働だった著者の木村さんがどのように「周囲の目」と「働き方に対する考え方」を克服したか。僕の切り口と合わせて紹介していきたいと思います。
準備はいいですか?
それでは早速まいりましょう。
気まずくならずに、定時退社するコツは「印象を与える」こと
まずは「周囲の目」からいきましょう。木村さんは「周囲の目」問題は「実は克服しやすい」と述べています。
そしてその克服の方法として、具体的には以下のように述べています。
ポイントは2つ。「与えられた仕事をきちんと終わらせる」「前業を習慣化し、『あいつは朝早くから仕事をしている』という印象を与える」。ここをおさえておけば、最初は白い目で見られたとしても、じきに理解され、賛同者は必ず現れます。
ここでのポイントは「印象を与える」と「最初は白い目で見られたとしても」です。僕の経験から、説明していきましょう。
まずは「印象を与える」点です。
「前業を習慣化し、『あいつは朝早くから仕事をしている』という印象を与える」という下りについて、説明していきます。
ここのポイントは、「自分のスタンスをまわりに伝えること」だと思います。
僕自身、昔は朝7時に出勤していた時期がありました。
当時は、オフィスで一番に出勤していました。それでも、19時に帰っていたら、一部の人から「同僚をおいて早く帰るのはどうかと思う」と、早く帰ることについて批判されたことがあります。
もちろん、これは僕の職場固有の問題かもしれません。しかし、ただ朝早くきていれば、まわりが許してくれるとは限らないということです。立場や役割にやって、まわりから求められることも違うからです。
まわりに自分のスタンスを宣言する
ではどうやったら、周囲の目を克服できるのか。再現性がある方法は先程書いたように「自分のスタンスをまわりに伝えること」なのです。
例えば前業の例で言えば、まわりに「朝早く出て、早く帰ることにしました」と宣言することです。昔の僕は、まわりに自分が早くきていることを宣言してませんでした。アピールみたいで、嫌だったのです。
しかしその結果、もしかしたら一部のメンバーにしか僕が早くきていることは伝わっていなかったのかもしれません。僕を批判した人は、僕が毎朝早くきていることを知らなかったのかもしれないのです。
だから前業で早く帰る作戦を実行するなら、とにかくまわりに宣言することです。アピールは嫌かとしれませんが、これにより意味もない批判を防ぐことができます。
それでも批判されたら「白い目」は覚悟する
しかし、です。そうしてアピールをしても、批判されることもあるでしょう。そんな時はもう腹をくくるしかありません。
「自分は批判されてもこのスタンスでいく」とまわりに自分のスタンスを示すしかないと思います。これが「最初は白い目で見られたとしても」の話です。
僕自身は今の職場に赴任してから同僚に対し、「残業はしない。緊急時はやるので、その時は言ってくれ」と言い続けてきました。その結果、今の僕に面と向かって批判してくる人はいなくなったのです。
今では、まわりの同僚も僕の働き方を理解してくれているようにさえ、感じています。
このように、大切なことは自分のスタンスをハッキリとまわりに伝えていくことなのです。はじめは勇気がいるでしょう。しかしこうして先に手を打つことで、不愉快な批判を封じることができるのです。
結果的に、まわりが変わっていき、あなたは自由な環境を手に入れることができるでしょう。僕自身は本当に気持ちが楽になりました。
僕がどのように変わっていったのかは、以下の記事に書いていますのでよかったらみてみてくださいね。
今日中にやらなければならない仕事をセレクトする
次は「働き方に対する考え方」について書きます。
当たり前のことですが、定時に帰るという自由を手に入れるためには、やることをきちんとやることです。
残業ゼロを実践している僕に対して、誰も何も言ってこない理由の一つにこちらがあります。僕は定時に帰りながらも、与えられた仕事はきちんとこなしているのです。
ではどうやったら定時に帰りながらも与えられた仕事をきちんとこなせるのか。一言で言えば、今日中に絶対やらなければならない仕事を確実に終わらせていくことです。
著者の木村さんは以下のように書いています。
今ある仕事の中から、本当に今日の終業時刻までに終わらせるべきもので、かつ、その時間内に本当に終わらせることができる仕事の分量だけ、セレクトしてやるように発想を変えるのです。
勘違いしている人も多いのですが、「残業ゼロを実践している=毎日仕事がゼロになっている」わけではありません。
仕事は無限にあるのです。ただし、今日中にやらなければならない仕事はそう多くないのです。今日が締め切りの仕事、今日お客様に連絡しないと苦情になる連絡事項。こういったものに限られるからです。
多くの人は、とにかくたくさんの仕事をできるだけ早く処理することに目がいってしまっています。しかし残業が少ない人は、「明日できることは明日やろう」という発想で仕事をしているのです。
まずは15分早く帰ることからはじめる
ということで、もしあなたが定時に帰りつつも「与えられた仕事はきっちり終わらせる」を実践したいなら、とにかく仕事の締め切りから仕事の優先順位を決めていくことです。
具体的には、今日中にやらなければならない仕事から片付けていくのです。おそらく、そんな仕事は2-3個しかないはずです。それらが終わったら、定時に帰ればいいのです。
大丈夫です。仕事が溜まって大変なことにはなりません。
怖いなら、まずは一日15分早く帰ることからはじめてみてください。一か月過ぎれば、何も問題がなかったことに気づくでしょう。そしたらまた15分早める。これを繰り返していけばいいのです。
まとめ
最後に、簡単にまとめます。
周囲の目を克服したいなら、とにかく自分のスタンスをハッキリとまわりに伝えることです。最初は白い目で見られるかもしれません。しかし自分を貫き続けていれば、いずれまわりも理解してくれるようになります。
働き方を変えるには、とにかく今日中にやらなければならない仕事に着目することです。それさえ終わったら、自分が決めた退社時刻に勇気を出して帰る。まずは15分早く帰ることからはじめてください。そうすれば、仕事が溜まってとんでもないことにはならないことを実感できるようになるでしょう。
ということで、是非実践してみてください。応援していますよ。
今日はこの辺にしておきましょう。それでは、また!
今日ご紹介した「あなたの1日は27時間になる。」はこちらです。
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投稿者プロフィール
- 東証一部上場の金融機関で「残業ゼロ」を2016年4月から実践しています。セミナー講師。シゴタノ!主宰のワークショップの非常勤講師も務めています。詳しくはこちら
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