毎日残業ばかりで「自分の人生、これでいいのだろうか‥」と悩んでいませんか?
こんにちは、「残業ゼロ」サラリーマンの滝川です。
大量の仕事に追われていると、力尽きるまで「仕事、終わらせなきゃ‥」とついがんばってしまいますよね。その気持ち、よくわかります。
僕自身は現在東証一部上場の大手金融機関に勤務していますが、昔の僕もまさにそうでした。朝7時に出社して、21時に帰っていた時期は「早く定年をむかえて日々楽な人生を送りたい‥」と真剣に思っていたものです。
そこから一念発起し、5年以上、タスク管理を追求し続けてきました。その結果、昨年4月から同じ会社で念願だった「残業ゼロ」を実践できるようになりました。
残業することがあたりまえの職場風土で「残業ゼロ」を実践している人は一体どんなことを意識して仕事をしているか。今日は7つの切り口でそれを紹介していきたいと思います。
準備はいいですか?それでは早速まいりましょう。
1.一日の予定を時間単位で具体的に落とし込む
残業しない人は一つ一つの仕事にどれくらい時間をかけるか決めて、一日のスケジュールを具体的にイメージしています。
トリンプ ・インタ ーナショナル ・ジャパンの社長在任中に 社員の残業をゼロにして19期連続で増収増益を果たした吉越浩一郎さんも著書「仕事が速くなるプロの整理術」で以下のように述べています。
「その日にやるべき仕事 」を 1日の中でどう片付けていくかという 「時間割 」をしっかりと決めることです 。(中略)1日のスケジュ ールの中には 、会議や顧客訪問など 、あらかじめ決まっている予定があるはずです 。それらを勘案して 、例えば 「 1 5 ~ 3 0分で終わりそうなこれらの仕事は 、まとめて朝一番で片付けてしまおう 」 「その次に 、 1時間ぐらいかかりそうなこの仕事に着手しよう 」 「会議が 1 6時に終わるので 、その後でこの仕事を片付けて帰宅しよう 」などと決めていくのです
以下のようなイメージで、仕事をはじめる前に大まかにでも一日をスケジューリングするのです(画像は同書から引用しています)。
僕自身も毎朝、以下のようなタスクリストを5分程度で作り、どのタスクにどれくらい時間をかけるか。1分単位で管理しています。
仕事に終わりはありません。
だからこそ、何時までにどれくらいの仕事を処理するのか。仕事をはじめる前に具体的にスケジューリングすることで、残業せずに定時に帰ることができるようになるのです。
2.5分で終わるタスクは午後にまとめて片づける
残業しない人は5分以内に終わるタスクをまとめて午後に片づける習慣を持っています。
その理由は午前中が脳のエネルギーが豊富で、仕事の先送りが起こりにくい時間帯だからです。精神科医の樺沢紫苑さんも著書「神・時間術」で以下のように述べてます。
人間の脳というのは 、起きてから 2 、 3時間は 、脳が疲れておらず 、さらに脳内が非常に整理された状態にあるため 、脳のパフォ ーマンスが 1日で最も高いのです 。その時間帯は 、 「脳のゴ ールデンタイム 」と呼ばれ 、論理的な作業 、文章執筆 、語学の学習など 、高い集中力を要する仕事に向いています 。
この時間帯を5分で終わる作業のようなタスクを処理する時間として使うのは非効率です。頭を使う仕事や、つい先送りしてしまいそうな仕事の時間に割り当てます。
僕自身も本の企画書を作ったり、ブログを書いたりするのは朝会社に出勤する前の時間帯です。以下は僕の早朝のタスクリストです。
こうして午前中に本当にやらなければならない仕事を片づけ、5分以内に終わるタスクは午後に一気に片づけていきます。
「仕事に追われない仕事術」の著者マーク・フォスター氏も以下のように述べています。
人気のあるタイム ・マネジメント手法の 1つに 「すぐやる 」というメソッドがあります 。これは数分程度の短時間で終わる仕事なら 、 T O D Oリストに書くまでもなく 、その場ですぐに片づけてしまうという方法です 。しかし 、この方法には大きな問題があります 。それは 、 「本当の仕事 」を忘れて 「忙しいだけの仕事 」に飛びつく元凶になってしまうということです 。
5分以内のタスクをすぐにやっていると、「本当の仕事」を先送りする絶好の言い訳を作ってしまうのです。また、仕事は無限にあるわけですから、「忙しいだけの仕事」に終始してしまい、いつまでたっても帰れなくなってしまいます。
残業しない人は午前中に「本当の仕事」を片づけてしまうことで、定時に帰りながらも成果を出し続けることができるのです。
3.休憩を取るのは当たり前!気分転換を忘れない
残業しない人は休憩を上手にとって仕事をします。
仕事の生産性は「集中力×時間」で決まると考えているので、集中力が切れる前に、必ず休憩を取る習慣を持っています。
医師であり、ハーバード大学医学部客員教授の根来秀行さんも「老けない、太らない、病気にならない24時間の過ごし方」でも集中力について以下のように述べています。
八〇〜一〇〇分と個人差はありますが、集中していい仕事をしたいなら九〇分くらいで区切りをつけ、切り上げるか休憩しましょう。無闇に三時間、四時間と続けてやるよりはかどります。
僕自身も90分に1回、5分〜10分程度休憩を取るようにしています。休憩を取り忘れないようにタスクリストに組み込んでいるくらい、休憩を大切に考えています。
休憩をとって、空を眺めてぼーっとしていると、気分もリフレッシュしてよい気分転換になります。
こうして気分転換を図ることで、集中して仕事に取り組む時間を増やすことができます。その結果生産性が高まり、定時に帰るまでに仕事を終わらせることができるのです。
4.定時に帰る目的を明確にする
残業しない人は、定時に帰ることを決めています。
その理由は、定時に帰ってどのように過ごすか、決めているからです。ジムに行ったり、人と会って情報交換をしたり、家族と過ごしています。
あなたも仕事の後に予定がある日は決まった時間に仕事を終わらせてきっちり退社した経験があるはずです。そうした日は、何時に帰ると決めて、仕事をそれまでにきっちり終わらせているはずです。定時に帰る人は、毎日それをやっているだけなのです。
残業をしてしまう人は、目の前の仕事を処理することのほうが、退社後の予定より優先順位が高くなってしまっているのです。仕事と同じか、それ以上に大切な時間を見つけることこそ、定時に帰るために実は必要なのです。
僕自身もブログに夢中になったことが残業を減らしはじめたきっかけでした。ブログを書く時間を捻出するために、残業を1日1時間減らすことからはじめました。
そうした「やりたいこと」を見つけるコツは、とにかく「やってみたい」と思ったことをはじめてみることです。あなたが本当に好きなことは、そうしたきっかけさえあればあなたも次第にハマっていきます。
そうすればきっとある日「残業をしている時間がない」とまで意識が変わる日がくるでしょう。その日がくることを楽しみにしていてください。
5.仕事を自分一人で抱えこまない
残業しない人は全ての仕事を自分でやろうとしません。
彼らはわからないことはその仕事が得意な人に教えてもらえばいいと思っています。また、まわりに助けを求めることにも躊躇しません。場合によってはその仕事をお願いすることもあります。
その一方、自分が得意な仕事で貢献しようという意識を持っています。得意な仕事については同僚のフォローも十分しますし、場合によっては同僚の仕事を引き取ってあげたりもします。
チームで働くことの意義をよく理解しているのです。各個人が得意なことでチームに貢献すればいい。その方が結果的にチームの生産性が上がることを理解しています。苦手な仕事まで、一生懸命自分でなんとかする必要はないのです。
人は自分が得意なことや知っていることを聞かれたら嬉しいものです。人は誰でも「役に立ちたい」と思っているからです。あなたももっと同僚に頼ってみてはどうでしょうか?
6.部下や後輩を育成して自分にしかできない仕事を減らす
残業しない人は自分にしかできない仕事を作らないように意識しています。
複雑な仕事についてはマニュアルを作り、部下や後輩、同僚、誰でもその仕事ができるように環境を整えることに注力します。
マニュアルを作ったり、後輩や部下を育成するのは確かに手間はかかります。しかし長期的にみれば、後輩や部下にその仕事を頼めるようになれば、あなたの時間は増えるわけです。
目の前の忙しさに忙殺されて将来への投資を怠っていては、長時間労働から永久に抜け出せません。将来への投資と考えてこの時間を創出する意識を持つことが大切です。
7.定時に帰ることをまわりにオープンにする
残業しない人は定時に帰ることをまわりにオープンにします。
僕のように「緊急時以外残業はしない主義です」と同僚にオープンにする人もいれば、毎日にように定時に帰ることで自然と「あの人は定時に帰る人だ」と認知されるケースもあるでしょう。
いずれにせよ、定時に帰るというメッセージを同僚に伝えることが大切です。そうすることで、余計な仕事、特に終業間際に上司や同僚から急な仕事を振られるようなリスクが少なくなります。時間を大切にしていることも伝わるので、安易に仕事を振られることがなくなるのです。
こういった姿勢をオープンにすることは勇気がいることです。しかし、「いい人」でいるとどんどん無用な仕事を依頼されて、あなたの時間は奪われていくでしょう。
定時に帰るという自由を手にいれるためには、この一歩踏み出す勇気は避けて通れないのです。
いかがでしたか?
以下の記事もあなたが定時に帰るために役立つ記事ですので、よかったら読んでみてくださいね。
- 大企業で残業しない人だけが実践する仕事の生産性を高める7つのコツ – 「残業ゼロ」でハッピーに生きる
- 大企業で長時間労働から定時帰りを実現した僕に超役立った残業を減らすためのおすすめ本7冊 – 「残業ゼロ」でハッピーに生きる
今日はこの辺にしておきましょう。それでは、また!
投稿者プロフィール
- 東証一部上場の金融機関で「残業ゼロ」を2016年4月から実践しています。セミナー講師。シゴタノ!主宰のワークショップの非常勤講師も務めています。詳しくはこちら
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